遊友出版 「水彩色えんぴつアート」 日本図書館協会選定図書 この「いろえんぴつ」のサイトを立ち上げるにあたり、私はたくさんの書籍を買い求めました。その中でこの「水彩色えんぴつアート」(遊友出版)が最も強く印象に残りました。 それは・・・・ ・要点が極めてよく整理されていて、大変解りやすい。 ・水彩画が、大きく描かれていて、技法が良く理解できる。 ・スケッチなどの基本も、ポイントをおさえて述べられている。 ・モチーフが身近なもので、学びやすい。 ・水彩色鉛筆に関連する画材の説明がある。 以上まだありますが、水彩色鉛筆を使い水彩画を描く上で、極めて必要なことが、実に短い文章で、簡潔に述べられています。特にこれから水彩色鉛筆を始めようという方にとっては、優れた入門書となっていると思います。 本の最後には、鉛筆の下書きが印刷された画用紙が添えられています。ご自分で色が塗れ楽しめるようになっています。 |
本書の前書き「本書は・・・・」より 身近な画材である水彩色えんぴつを使って、楽しみながら絵を描けるように編集されました。色えんぴつは、油性のものと水溶性のものとがありますが、本書では水溶性のものを使います。水彩色えんぴつと紙のほかに彩色筆一本と水があれば、準備完了です。ハイキングや旅行の時に撮ったスナップや、気にいった本の中の写真からも絵が描けます。描きやすくて色あざやかなのが水彩色えんぴつの特徴です。モチーフは自由に選べます。童話作家・津田直美さんの愛犬の絵は、暖かさと可愛らしさがいっぱいです。巻末のカラーリングページに色を塗って楽しんでください。絵はがきのページもあります。切り取って額にいれ、部屋にかざってみませんか。 |
水彩色えんぴつアート
サイズ:B5
ページ数:112ページ
発行:1996年5月10日 初版第1刷 2003年1月10日 第4版
編集:フォーラム11
発行者:斉藤一郎
発行所:遊友出版株式会社
作画協力:
野澤亜矢子 1969年 山梨県生まれ 東京芸術大学大学院美術研究科 修士課程絵画専攻油画技法材料修了 |
白川公康 1969年 東京都生まれ 東京芸術大学大学院美術研究科 修士課程絵画専攻油画技法材料修了 |
■本の内容 目次よりご紹介 |
POINT LESSON <水で溶ける水彩色えんぴつ> 自分に合った水彩色鉛筆を見付ける 自分のカラーチャートを作ろう 持ち方と筆圧で表現はいろいろ 混色は水彩絵の具と同じ 乾いてから次の色を塗り重ねる <水彩色鉛筆の基本技法> 水彩画のように描く 水彩色鉛筆でさらに描き重ねる 紙を濡らして描く 芯を濡らして描く 粉末にして描く マスキング インプリントとスクラッチ そのほかの道具 LESSON1 額紫陽花 LESSON2 竹かごのパンジー |
STEP UP STEP UP1 写真をもとに描く STEP UP2 自由な発想で描く メルヘンの世界 <上達のための5つのポイント> 1.基本の形に置き換える 2.正確なアウトラインを引く 水差しをスケッチ 3.明るい面と暗い面を見つける 4.画面のおさめ方を工夫する 5.美しく見える光の位置を探す 津田直美の世界 モチーフは自分が好きなもの 水彩絵の具で下塗り 水彩色鉛筆で塗る 完成 机の上の大切な道具 |
■作例を参考に色を塗ってみよう カラーリングページ 津田直美の世界 竹かごのパンジー ポピー 洋なし 粉末にして描く 写真をもとにして描く ■Q&A Q1紙を濡らして描くときのポイントは? Q2粉末のつくり方と塗り方のポイントは? Q3作品が乾いたとき、なんとなく色が薄く、ぼやけたような印象になるのはなぜ? Q4どこまでモチーフに忠実に描けばいい? Q5写真をもとに描くときのポイントは? Q6モチーフの模様や柄の省略のコツは? Q7自由な発想で描くというのはどういうこと? Q8紙の目の選び方は? |
■COLUMN 色鉛筆と水彩色鉛筆 粉末でひと工夫 フィクサチーフでマスキング たわんだ紙をぴんとさせる カラーペーパーに描く 写真から下絵をとる 粉末を絵の具のように使う 作品の保存 主な画材価格一覧 |