いろえんぴつ/水彩色鉛筆・・・水彩画への誘い
 


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水彩色鉛筆で水彩画を描く 5


沖縄の海を描く・・・重ね塗り1
沖縄に行きました。それでもって美しい沖縄の海を描いてみたくなった分けです。海は太陽の光りと対になっています。光がなければ輝かない。光によって海の色がいろいろ変化します。そして海の深さにも影響されます。そんな海の色の変化が面白く、描きたいと思ったのです。写実的描写は無理なので、あくまでも沖縄の海のイメージをだそう。飾りっ気のない、防波堤が少し見えるだけの、ほとんど海が中心の絵。もう書く前から、難しいことは解っていたのです。海を描くのは、素人に滅茶苦茶難しい。ともかく緑色を中心に、色を重ねて、海の色の変化をだしてみよう。頭の中では、立派に絵が仕上がったのですが、実際は・・・・・?


鉛筆で下書きです。近くの波、そして遠くの波。大きさが違います。そして海の色が距離により、場所により違います。それが後で解るように、下書きを施しました。しかし波の動きは複雑で、それを線にするとことは、極めて困難なことです。プロはどうしているのだろう?
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沖縄の海を見ると、「緑」という色合いが強く目に飛び込んできます。それで海全体に薄く緑色を塗りました。かなり薄めです。水彩色鉛筆を横に寝かせて、強い線が入らないよう芯の腹の部分で、均等に塗りました。薄く塗らないと後で色を重ねるときに、色合いの修正が難しくなるからです。筆は幅広の平らな筆を使用して、一気に塗っています。
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拡大画像でも解りにくいのですが、水平線付近と中央部左側には、青系(水色)を塗っています。このあたりは色合いが違うのです。水平線付近は濃い青、中央部は薄い青に見えます。とりあえずここでは、水色を双方に使っています。ともかく最初は薄く塗るように心がけています。
また、緑色に見える海の波は、先を使い、水彩鉛筆の線を残すようにして、水でぼかしています。
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水平線付近は濃い青を使い、水色の上に重ね塗りしました。その時水平線を濃く、下に行くにしたがって薄くなるよう、グラデーションをかけています。また全体に緑、水色、青を重ね塗りして、より海の色の対比をだすようにしました。重ね塗りする場合、前の色が乾いてから行っています。(乾かすのにドライヤーを使用)乾いてないと混色してしまい(わざとそうする場合もあります)海の透明感がでません。
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島を描き入れ、さらに防波堤を薄くグレーで塗っています。これも後で濃いグレーを重ね塗りしますので、薄いく塗りました。上部は筆を水平に、側部は筆を垂直に動かして塗っています。
それと手前の海の波をさらに濃いめの緑で描き、より色の対比をだしました。
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空は太い筆で水平に勢いよく、サッと塗りました。海を生かすために薄め色です。
防波堤は濃いめのグレーを朽ちた感じになるように重ね塗りし、さらに黒を混ぜて、ブチの感じを出しました。補助に水性ペンを使用しています。
遠くの岩の白波は、正直白状すると、紙ヤスリで削りました。これは紙が傷むので真似しないで下さいね。こういときは、やはりマスケットインクを使うのが一番です。

完成です。
頭に描いた海とスケッチブックに描いた海は、かなり大きな開きがありました。まだまだ海は描けない。実感です。でもちょっとだけ沖縄の海の「イメージ」はだせたかな?
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田園風景を描く・・・重ね塗り2
風景画といっても、頭の中で描いた想像画です。描き終わってみるとヨーロッパを描いたつもりがどこか日本の風景みたいだし、山の裾野から山頂へ向かう遠近感覚が変だったりで、どうも?まあご愛敬ということで。
このページでは、色を薄く全体に塗り、ドライヤーで完全に乾かしてから、上にさらに色を塗りました。一回ごと乾かすので、後から塗った色と混色せず、下地の色が透き通って見え、重ね塗りとなり、水彩画独特のイメージが少しだせたかなというところです。
ドライヤーは大変便利ですね。


鉛筆で筆圧を弱くして、柔らかく描きました。
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最初に、雲、建物を白く塗り残すためにマスケットインクを塗りました。白は塗り残しで表現します。描き終わった後、ラバークリーナーで剥がします。これを塗っておくと上から一気に、気にせず色が塗れます。
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空を青でサーと塗りました。山にかかっても気にしません。ちょっと青が薄すぎました。もーちょっと濃かったらと思いましたが、薄いぶんには、後でさらに塗れます。薄目の方が安心です。
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山は薄紫でこれも全体に均一に塗りました。後で緑を重ね塗りしますが、山頂は少し霞んで見えるのでこの色をそのまま活かします。
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牧草、畑作地帯を塗ります。これらは草の流れる方向の違いを利用して、塗る方向を変えます。横に筆を走らせたり、縦に走らせたりしました。それにより平地の変化を表現しました。
ここも後で重ね塗りします。
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山の裾野から山頂に向かって緑系の色を塗りました。緑の色と下地の紫系の色との重ね塗りになります。山頂部は緑系の色を塗りませんでした。塗った後さらに色を重ねるので、ドライヤーで良く乾かしました。牧草地帯もさらに緑を濃く塗りました。
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緑の樹木は、所々濃さをまして黒く見えます。木々の部分に黒を薄めに塗っていきました。木々は黒と緑系の混合で表現しました。また影の部分も先に黒を入れました。
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繁る木々の部分部分に緑を塗りました。
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建物、平地など細かいところを色づけしました。最後に細かいところの描き入れもできるのが、水彩色鉛筆の優れた特長です。
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ラバークリーナーで乾いたマスケットインクを剥がします。
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サインを入れ、完成です。今回めんどくさがらず、色を塗った後、几帳面に乾かして、色を重ねていきました。ドライヤーを使うとあっという間に乾きます。大変重宝します。
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